• ごあいさつ

いのちを喜び、
生きる力の基礎を
身につける保育を。

近年の学校教育では、「課題を見出し解決する力」、「知識・技能の更新のための生涯にわたる学習」など、変化に対応するための能力が求められ、その能力こそが「生きる力を育む」と説明する傾向にあります。幼稚園や保育園、幼保連携型認定こども園でも教育の連続性という観点から「生きる力の基礎を育む」ことを理念としており、当園では、この理念をさらに「まことの保育」と掲げ65年の歴史を歩んできました。

 乳幼児期の子どもたちにおいて「生きる力」の基礎となるのは「復元力」だと考えます。苦悩の中にあっても自分を理解してくれる存在があるから生きる勇気が与えられ、自分は一人ではない、いつでも見ていてくださる仏様のおかげで生かされている、いのちを喜ぶことができる、そういった考えが身につけることが復元力につながります。
 すぐには、子どもたちは実感できないと思いますが、いろいろなお話を聞いたりするうちに、いつもそばにいてくださる仏様の存在を心の奥に刻む込むことで、信頼が生まれ、生きる勇気を与えてくれるはずです。

 また、「子どもは、こうあるべきだ」とか、「何歳だから、これくらいのことはできるはずだ」などの建前だけの保育は行いません。そして、私たち保育者が子どもたちに関する一方的な情報をうっかり受け取る間違いをおこすと、子どもたちに対する誤った先入観となり、偏見を生むことにもなり、さらにはその犠牲になるのは子どもたちです。

 私たち大人も、子どもの頃に泳げるようになり、自転車に乗れるようになりましたね。それから何年も経ち、全くしていなかったはずの泳ぎや自転車乗りが今でもできてしまう。これは、泳げた時の感動や乗れたという喜びの体験が心身ともに深く刻み込まれているからでしょう。

 お父さんやお母さん、ご家族、保育者、周りの人たちによって認められ、喜びをともにするということを体験し、幼い心の奥に刻み込んで「生きる力」の基礎を育む保育、それが東般若保育園の「まことの保育」です。

東般若保育園 園長
高池 慶麿

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